『Universe / Official髭男dism』アコギ弾き語り用アレンジ【コード・TAB譜付】

こんにちは、講師の尾崎です🎸

めちゃくちゃ久々のレクチャー動画になりますが、先日発売に先立ってYouTubeにアップされたOfficial髭男dismの「Universe」という出来たてホヤホヤの新曲が素晴らしい曲でしたので、アコースティックギターの弾き語り用にアレンジして動画にしてみました。
引用元:https://youtu.be/6lnS-8FVod4

今回の楽曲は3月公開予定「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」の主題歌となっています。映画ドラえもんの主題歌と聞いてパッと思いつくだけでも、スキマスイッチ「ボクノート」、秦基博「ひまわりの約束」、ミスチル「Birthday」等、どれも名曲揃いですよね。大人になってからドラえもんをテレビや映画で観る機会自体なくなってしまいましたが、主題歌に関して言えば個人的にはすごく好きなアーティストの曲が使われています。

では、まずは演奏動画をご覧ください↓
ちなみにメロディはワウペダルを踏みながらエレキギターで弾いております。

※訂正:動画内で度々登場するF#7(#11)ですが、正しくはF#m7b5です。小指で押さえている3弦を3フレットから2フレットに変えていただければと思います。 反射的にF△7に向かうC7の裏コードF#7(#11)と判断してしまいましたが、イントロのピアノの音もマイナー3rdの音が鳴っていますね。 大変失礼いたしました。(記事後半にあるコード譜動画は修正してアップしておりますのでそちらをご確認ください)

この曲は1フレットカポで演奏するのですが、途中でキーが半音上がるのでその際カポも1フレット上げています。コードに関しては恐らく普段あまり使わないであろうジャズ的なテンションコードを使用していますが、取り立てて難易度の高いものはそれ程無かったと思いますので、慣れてくれば大丈夫だと思います。何よりこの曲は16ビートの裏拍でコードが変わる部分が多い、とういうか連発するので、そこがポイントですね。

ちなみにAメロの小節1拍目と3拍目にくるリズムは本来【付点8分音符+16分音符】ですが、シンプルに4分音符でアレンジしました。より本物に近づけたい方は是非そのリズムで弾いてみて下さい。

【使用するカポ】
この曲は元々1フレットカポからスタートするのですが、途中で半音上に転調するので、途中でずらせるカポでないと弾けません。ということで、使用するカポは動画内で使っているローリングタイプかバネ式のものを使用することをおすすめします。(有名なSHUBB製のカポやネジを回して締めるタイプ、ゴムで止めるタイプ等ではカポの位置を即座に変えられないため今回の弾き方には向いていません)

【16ビートのストロークをスムーズに弾くコツ】
1.割と軽快な16ビートのストロークの時には肘から動かすのではなく手首を柔軟に使って稼働範囲があまり大きくならないように振ることをおすすめします。(ギターレッスンではよく濡れた手から雫をふるい落とす時のような動きと言われます。その他、ボクは弦の上のホコリをピックで払う感じや、インパクトの時はマッチを擦る感じ、などとお伝えすることもあります)

2.ピックを握っている指の握る力もインパクトだけ力を掛けますが、それ以外は出来るだけ軽く握るようにしましょう。

3.ピックを弦に当てる際、ダウンストロークは親指で弾く感覚、アップストロークは人差し指で弾く感覚があると引っ掛かりが軽減出来ると思います。ピックの角度も直角ではなく少し倒し気味で当てる方がスムーズに振り抜けると思います。

4.ピックを持つ手の軌道ですが、真っ直ぐおろすというよりは肘や手首を軸にして弧を描くイメージで弾くのが自然かと思います。

【馴染みのないコードの押さえ方】
(※前述の通り演奏動画内のF#7(#11)は、正しくはF#m7b5で下記の譜面画像は訂正済です)
この曲に出てくるG#m7やGm7(11)、F#7(#11) F#m7b5等はジャズで使われるような押さえ方のコードになっています。所謂セーハ(Fのような人差し指で全弦を抑えるようなコード)ではないのでそれほど力はいらないのですが、押さえる弦を限定している分(6弦中指、4弦薬指、3弦小指は共通)押さえない弦をしっかりミュートする必要があります。低音弦(4〜6弦)のみをアップストロークで弾いたりする部分も多いので動画のストロークの向きをしっかり確認して、スピードを落としてゆっくりからで良いので慣れるまでイントロの最初の2段のコード進行を何度もリピートして練習してみましょう。


あと、動画内でボクの弾いているコードで押さえる弦を省略しているものがあります。

上の2つなのですが、どちらも4弦3フレットのb7thの音を省略しています。G7の方は1弦1フレットが省略した音と同じF(ファ)なのでコード表記の機能的には偽りはないのですが、G7(b9,13)の方はb7th音が鳴っていないので表記と違うコードになってしまいます。ただ、この場面では3弦1フレットb9の音が特徴的なサウンドとなっており、そちらを優先して弾いた方が曲の雰囲気に合うと思い今回は弾きやすさを重視して省略しました。細かく弾いていますが、どちらも通常使用されるシンプルなG7のみで弾いていただいても問題ありません。

【代用できるコード】
今回のコードはあまり馴染みのないテンションコード等を使っておりますが、上記のG7のように簡単にすることも可能です。
例えばG7関係(Dm7/Gも含む)は全てG7やGに置き換えていただいても弾き語りする上では恐らく特に支障はないと思います。

【2番のAメロ最後のフレーズ】
2コーラス目のAメロ1段目の最後にCメジャーペンタトニックスケールを使った単音のフレーズが出てきますが、一応入れてみただけなので弾き語りでは弾かなくても良いと思います。もし弾いてみたい方がいらっしゃいましたら次の小節の頭のコードをダウンストロークで弾きたいので出来るだけオルタネートピッキング(ダウンとアップを交互に繰り返すピッキング)で練習するようにしてみて下さい。

簡単に演奏の解説をしてみましたが、最初に書いた通りこの曲のかっこいいところは16分音符の裏拍で歌メロと楽器のリズムがシンクロする部分ではないかと思います。歌とギターが気持ちよく合うように是非練習してみて下さい。ただ、ボーカル藤原さんの声はめちゃくちゃ高いですよね。。なかなかあんなに高音は出せませんが、とにかく気持ち良い楽曲なのでボクも頑張って歌いながら練習してみたいと思います。

最後にコード譜とギター音だけの動画もブログ限定で上げておきますね。よかったら練習にご利用下さい。(コード訂正済みです)

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